【大学でも浸透中!】実際の導入例でみる命名権販売の広がり

近年、命名権の販売は公共施設にとどまらず、大学にも及んでいます。

その背景には、国からの交付金削減による国立大学の厳しい財政事情などが挙げられています。一方、企業にとっては、学生に少しでも興味や良いブランドイメージを持ってもらう、就活生にPRできるなどのメリットがあると言われています。

そんななか、名古屋大学は2018年8月にネーミングライツ制度を導入。2018年10月下旬から2ヶ月間に渡って文系教務課学生ロビーの愛称を公募し、株式会社ビズリーチが命名権を取得しました。ロビーは「ビズリーチ・キャンパス名大」となり、看板や学生向けの印刷物などで使用されています。

このロビーは、文学部、教育学部、法学部、経済学部の学生約4,100人が利用しています。名古屋大学は、今回の命名権料をでIT化を進め、24時間オンラインで各種の手続きができるように改革を進めています。

また、命名権を獲得したビズリーチは、大学生とOB・OG、企業とをつなぐキャリア教育プラットフォーム「ビズリーチ・キャンパス」を、2016年10月から提供していましたが、愛称を通じて名古屋大学の学生にこのサービスをより知ってもらい、就職活動を含めた学生のキャリア教育が、より豊かで効率的なものになるよう支援していくとのことです。

その他国立大学における実際の導入例(時系列:2019年4月1日現在)

筑波大学&大和リース(2017年10月1日〜2022年9月30日)
シェアハウス型学生宿舎「グローバルビレッジ」に併設する「コミュニティステーション」 → 「Daiwa Lease GLOBAL VILLAGE Community Station」  

 

山形大学&ニクニ(2018年4月1日〜2021年3月31日)
理学部やまがた天文台望遠鏡ドーム → 「ニクニドームやまがた」

 

神戸大学&NTT データ(2018年4月1日〜2023年3月31日)
情報処理教室 → 「NTTDATA IT Room」

 

神戸大学&新日鉄住金ソリューションズ(2018年10月1日〜2021年3月31日) 
工学研究科の報知能演習室 → 「NSSOL Lab」

 

大阪大学&新日鉄住金ソリューションズ(2018年10月1日〜2021年3月31日)
福利会館内食堂 → 「NSSOL Café」

 

名古屋大学&ビズリーチ(2019年2月1日〜2023年3月31日)
文系教務課学生ロビー → 「ビズリーチ・キャンパス名大」

 

神戸大学&辰巳商會(2019年3月1日〜2024年2月28日)
海事科学研究科の学生フリールーム → 「TATSUMI Lounge」

 

お茶の水女子大学&新日鉄住金ソリューションズ(2019年4月1日〜2022年3月31日)
大学食堂 → 「NSSOL Kitchen」
情報科学講義室 → 「NSSOL IS-Room」

 

九州大学&新日鉄住金ソリューションズ(2019年4月1日‐2022年3月31日)
伊都キャンパス情報学習室 → 「NSSOL Lounge」

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